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感染症対策のポイント

私たちが生きる現代は飽食と清潔に保たれた衛生環境により、感染症自体が少なくなりました。 しかし、災害によるライフラインの途絶により、それらから切り離されてしまったら…。 もしものときに備えて、健康を守る免疫の力を学びましょう。

感染しないこと、発症させないこと

災害時に感染症が広まる下地は、衛生環境と食糧事情の悪化が原因です。そこに寒さが加わると、さらに免疫力の低下に拍車がかかります。
一般的に感染症とは、病原体と呼ばれる微生物が人体のどこかに巣くい、増殖し、身体を蝕むことを指します。取り付かれた状態を「感染」と呼び、感染後に発病した状態が「感染症」ということになります。ですから感染した後に発症させない免疫力が大切になります。

ウイルスは果てしなく小さいので、マスクで侵入を防ぐことは不可能です。
乾燥期の冬に感染症が流行することから分かるように、マスクの利点は口腔内の保湿です。
微細な水分でウイルスを吸着することで洗い流すチャンスが生まれます。
そのため、マスクの装着方法が不十分で隙間が大きいとか、マスクから鼻が出ていては何の意味もありません。

うがいはしないよりはした方がましと言える程度のものです。手洗いは小まめに行うに越したことはありませんが、それでも感染を防ぐことは不可能です。下図のように感染経路は色々ございますので、古いものは食べないことや、加熱処理・防虫などの対策を立てましょう。

真剣に防御しようとしたら、何かをする度に完全防護服を使い捨てなければ行けませんし、防護服であらゆるものに触れてはいけません。脱ぐ時は外部に一切触れることなく、ホコリ一つたてることなく脱ぎきらなければなりません。
ですから、感染を完全に防ぐとこは不可能なのです。ある程度の清潔を保ち、残りの殆どはご自身の免疫力で防御することが最善です。

病原体から身を守る免疫力とは

全ての人に備わっている防御システムが免疫です。免疫担当細胞と呼ばれるものが全身くまなく巡回して病原体を排除しています。赤ちゃんは生まれる瞬間から菌の海に放り出され、免疫システムも不完全なので様々な感染症を起こします。

実は、繰り返す病原体との出会いにより免疫力が高まっていくのですが、最近ではその機会も減っています。予防接種の影響かも知れませんが、それさえすれば安心なのでしょうか。

予防接種を考える

予防接種は、病原体かその破片を体内に注入し、免疫担当細胞に認識してもらい、免疫反応を惹起させる方法です。生きた病原体を大量に入れれば確実ですが、それでは通常の感染症と同じなので、意味がありません。
発症しないよう微量にしますが、そうなると免疫担当細胞は真面目に対応しません。
ましてや、病原体の破片なら反応すらしないので、対策として異物反応を起こしやすく体内に残留性の高い水銀やアルミなどの重金属を添加することもあります。それでも免疫反応が弱いため、何度も接種を要することになるのです。

ですから、予防接種で付いた免疫は途中で消えて当然、一生もてば儲けもの。ちなみに、一生有効だと添付文書に記載されている予防接種は皆無です。副反応を加味して、もしも予防ができればラッキーだという感覚が予防接種なのです。

また、予防接種における副反応の殆どはアレルギー反応ですが、免疫反応を惹起させる方法なので、当然の成り行きです。ですから、何らかのアレルギー反応をお持ちの方に副反応が起こり易いので要注意です。今の日本の法律で強制接種は皆無なので、断っても違法ではありません。

免疫力を下げている生活

免疫力が常に高く維持されていれば、あらゆる感染から身を守れるはずなのですが、実際はそうでもありません。それは、免疫力を下げてしまう社会生活によると考えられます。人工肥料で育った栄養素がスカスカの作物は、栄養価が低ければ味も落ちるため、添加物で味を補うことになります。

町を歩けば、排気ガスは吸い放題。電磁波も浴び放題。医療被曝もし放題。過労プラス働きづらい職場で免疫下げ放題。このような社会生活の中でも、どう免疫力を高く維持していくのかが課題なのです。

健康的な生活を送るためには?

健康的な生活を送るための5つのキーワード「食材選考・腸内環境是正・心の安寧・熟睡安眠・筋肉活用」は講演会でよくお話ししています。これらは密接に関係し合っているので、1つとして疎かにはできません。

選ぶべき食材は「まごわやさしい」で問題がありません。

・ま→豆類
・ご→ごま
・わ→わかめ(海藻)
・や→野菜
・さ→魚
・し→しいたけ(きのこ類)
・い→いも類

 

「まめ・ごま・わかめ」は種子類と海藻類を指しています。この3点は特に「ミネラル成分が豊富」であり、我々の新陳代謝などのあらゆる営みに直接必要なミネラルを充足させることが大切です。このミネラル成分は外部補給が100%であり、吸収率も低いものがあるため小まめに補充し続けることが必要となります。

「やさい・しいたけ・いも」は根菜類や葉物、キノコ類を指しており、ビタミンやミネラル、繊維質、抗酸化物質を取り入れる為の食材です。

この「まごわや*しい」は見ての通り農作物です。繊維質は腸内環境の是正に必要不可欠なことは既にご存じでしょう。腸内細菌を是正し続けると何が起こるのかというと、ひと言で申し上げるならば「自然治癒力の底上げ」が成されるということです。

2015年のNHKスペシャルでも放送されたことですが、腸内環境を整えることによって、抗加齢作用・抗動脈硬化作用・抗高血糖作用・抗血栓化作用・抗アレルギー作用・免疫力の高値安定化作用が分かっています。免疫力が高まれば抗がん効果も高まるのは当然です。これだけの恩恵が腸内細菌を育むだけで得られるとしたら、これらの作用を発揮する現代医療は全くございませんから、もう、なんとお得なことだろうとは思いませんか?

その菌の育み方は大きく2つしかありません。1つは菌の餌となる繊維質を摂ることです。それは「まごわや*しい」で賄えます。もう1つは菌の友達を供給することです。要するに「発酵食品」を摂り、善玉菌を送り込んであげればいいのです。

注意すべきは「本当に発酵したもの」を食べ続けることです。食材としては納豆やお味噌汁は定番となります。糸を引く物質を混ぜた納豆もどきには注意して下さい。その辺のスーパーで売っているキムチは発酵していないものが多いです(本物は日々味が変わり酸味が増す)。調味料も塩麹や醤油麹を使うとか、本格的な糠床でお漬物を漬けるとか、色々と工夫して下さい。そこまで食べられない食習慣の場合は、サプリメントの摂取も、いいでしょう。

余談ですが、私は「オリーブオイル焼き玉ねぎホイル焼き天然塩がけ」を2個食べると翌朝は快便になることを発見しています。皆さんも快便野菜を探して下さいね。まごわやさしいの「さかな」は肉類と考えていいと思っています。食材の「質」が高ければ、陸上動物の肉も良しとします。

くどくど申し上げますが、食材の質とは、育ちが全てです。如何に化学物質が少なく、愛されて育成されたのかが重要です。自然治癒力を学んでみて面白いと思えるのは、人間が楽しく幸せに生活すると治癒力が向上するような仕組みが備わっていることです。その為にも気分転換は必要ですし、ものの見方や考え方の変換も必要ですし、癒しの時間を設けることはとても大切です。

 

田中 佳 医師 / ドクターセラピスト
昭和60年に東海大学医学部卒業後、同大学付属病院脳神経外科助手を経て、市中病院で急性期医療に長年携わる。脳神経外科学会および抗加齢医学界の専門医となり、悪性脳腫瘍に関する研究で医学博士を取得。現在は、食や生活習慣、日用品、心の在り方など多岐にわたる方面から健康への道筋を広く発信している。著書、講演、オンライン講座多数。元日本脳神経外科学会認定専門医/日本抗加齢医学会認定専門医/直傳靈氣療法師/整膚師/ISBA(国際シンギングボウル協会)上級認定および認定プレーヤー/ホメオパス(クラシカル)
https://capybara-tanaka.com/





「まごわやさしい」食生活のおすすめレシピ


「ごま塩」の作り方

ごまと塩を煎っただけのシンプルなレシピ。カルシウムやマグネシウムなどが多く含まれるごまを食事に取り入れて、 手軽に健康な食生活を始めてみませんか?

【ごまの効能】
カルシウム、マグネシウム、鉄、リン、亜鉛等のミネラルが多く含まれ、骨粗しょう症の予防や貧血の改善に効果があります。肝臓機能を強化し細胞の老化などを抑制する作用があります。

用意するもの

・黒ごま:大さじにフワッと8杯
・EMてぃだの生塩:大さじにすり切り2杯
 

※「まごわやさしい」とは?

栄養満点の食事の基本とされる食材のことです。
日々の食事にバランスよく取り入れていきたいですね。

・ま→豆類
・ご→ごま
・わ→わかめ(海藻)
・や→野菜
・さ→魚
・し→しいたけ(きのこ類)
・い→いも類

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