- #作り方マニュアル
小型容器で作る EM菌を使った生ごみ発酵資材の作り方
料理をすると出てしまう、生ごみはEM(有用微生物群)の発酵の力を使えば、野菜づくりに使える生ごみ発酵資材に変えることができます。ぬか漬けが生の野菜よりも栄養価が高まると同じように、生ごみも善玉菌いっぱいのEMボカシで発酵させることで、植物にとって必要な様々な栄養素が作られます。
※EM(通称:EM菌)はEffective(有用な)Microorganisms(微生物たち)の英文の頭文字に由来しています。その名の通り、特殊なひとつの菌ではなく、乳酸菌や酵母、光合成細菌など、どこにでもいる微生物で、人間にとっていい働きをしてくれる微生物の集まりです。
「EM菌」という菌は存在せず、EM中の微生物の集合体の総称として広く使われています。
準備するもの
小型の密閉容器(2.6リットル)を使った作り方をご紹介します。
■良い生ごみ発酵資材を作るポイント
①生ごみは新鮮なうちに処理しましょう。
②生ごみは極力水に濡らさないようにしましょう。
③生ごみはできるだけ、小さく切りましょう。
④調理くずを使い、食事の残りは使わないようにしましょう
①生ごみは新鮮なうちに処理しましょう。
②生ごみは極力水に濡らさないようにしましょう。
③生ごみはできるだけ、小さく切りましょう。
④調理くずを使い、食事の残りは使わないようにしましょう
手順
作業時間は5~10程度です。
2回目以降の作業はEMボカシⅠ型とEMセラミックスで和えた生ごみを上に重ねていくだけでOK!
発酵が進むと表面にでてくる白い菌糸は善玉菌なので、問題はありません。
発酵が進むと表面にでてくる白い菌糸は善玉菌なので、問題はありません。
空気に触れさせないことが成功のコツ!
空気に触れて雑菌が入ってしまうと、生ごみが腐る原因となるので、密閉性の高い容器を使ってください。
1回に出る生ごみごとに分けて処理することもできます。小さなポリ袋へ入れてから、密閉容器へ入れて発酵させる方法もあります。
この時にポリ袋の中の空気をしっかり抜いてから口を閉め、空気が入らないように注意してください。
1回に出る生ごみごとに分けて処理することもできます。小さなポリ袋へ入れてから、密閉容器へ入れて発酵させる方法もあります。
この時にポリ袋の中の空気をしっかり抜いてから口を閉め、空気が入らないように注意してください。
よくある質問
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- 生ごみ処理バケツに入れてはいけないものはありますか?
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お肉やお魚などの腐りやすいものは、EMボカシⅠ型を多めに使ってください。卵の殻や貝は、バケツで処理した後土に返してもしばらく残っていますが、分解するまで時間がかかります。 食事の残りは水分が多く腐りやすいため、おススメはしません。
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- バケツの中で生ごみ発酵資材を作る際、空気を抜いて作るのに、生ごみを土に返すと空気に触れてしまいますが大丈夫ですか。
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発酵した生ごみは土の微生物により分解されます。バケツの中で生ごみ発酵資材を作る(悪玉菌がなるべく繁殖しないように空気を抜き、EMをバケツの中で増やす)時とは違い、空気があっても大丈夫です。逆に酸欠状態(水分過剰など)は腐敗をまねくことがあります。
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- バケツの中の生ごみの表面が白くなりました。大丈夫ですか?
- 白くなっているのは、好気性のカビや酵母が増えている証拠で発酵がうまくいっている指標になります。悪臭がしなければ問題ありません。空気が多くある表面にはカビや酵母が生えやすいです。
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- 生ごみ処理で発酵液(底に溜まった液)の使い道を教えてください。
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液肥として使用したり排水口の浄化などに利用できます。液肥として活用する場合は、1000倍以上に薄めて植物の水やりに使用してください。排水口には原液を流すと効果的です。液肥は変質しやすいので取り出したらすぐに使い切ってください。
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- 生ごみ発酵資材は育てる野菜によって入れる量を計算する必要がありますか。
- 生ごみ発酵資材の成分は、家庭から出てきた生ごみの種類によってバラバラなため、生ごみ発酵資材成分を計算するのは難しいです。
EMを活用した家庭菜園で使う生ごみ発酵資材は「農作物のための生ごみ発酵資材成分」というよりも、「微生物(EM)のエサを増やし、土の中の有用な微生物が増えやすい環境を作るため」のものとお考えください。
作物の生長に合わせて追肥(ボカシ)で補う方法もあります。
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- EMボカシを生ごみ処理に使用する時の使用量目安を教えてください。
- 使用量目安は生ごみ全体に十分にいきわたり、ボカシ自体が固まりにならない程度が目安です。ちょうど胡麻和えのような状態です。生ごみバケツでもコンポスターでも生ごみに均一に、十分に混ぜる必要がありあます。心配な場合は、多めに入れると安定して発酵します。
11リットルのバケツでボカシ(300g)5~6袋、18リットルのバケツでボカシ(300g)7~8袋が目安です。ボカシ300gに対し、テラCを大さじ1程度混ぜて使用すると、発酵が安定し、失敗が少なくなります。
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- 生ごみ処理用にEMボカシⅡ型(魚粉や油粕が入ったもの)を使ってもいいですか。
- 魚粉や油粕は栄養素として窒素(N)を多く含んでおります。生ごみ処理をする際、窒素が多いとアンモニア等の臭い物質の発生源となります。生ごみ処理に使用するEMボカシは、魚粉や油粕の入っていないⅠ型(米ぬか主体の物)を使用することをお勧めします。
今回使った商品