- #作り方マニュアル
小型容器で作る EMボカシⅠ型の作り方
生ごみの発酵や肥料として使える、EM(有用微生物群)を活用したEMボカシⅠ型の作り方をご紹介します。
※EM(通称:EM菌)はEffective(有用な)Microorganisms(微生物たち)の英文の頭文字に由来しています。その名の通り、特殊なひとつの菌ではなく、乳酸菌や酵母、光合成細菌など、どこにでもいる微生物で、人間にとっていい働きをしてくれる微生物の集まりです。「EM菌」という菌は存在せず、EM中の微生物の集合体の総称として広く使われています。
EMボカシⅠ型って何?

米ぬかの中で善玉菌が増えたもの。これを生ごみに混ぜ込むと、生ごみを発酵させて栄養豊富な肥料に変えてくれます。
ー準備するものー 家庭で小型容器で作る場合
米ぬかのみを使用したEMボカシⅠ型の約1.5㎏分の作り方をご紹介します。サイズの異なる容器を使う場合、空気層がなるべく少なくなるように米ぬかとEM活性液の量を調整しましょう。
-
米ぬか 1.2㎏
-
密閉容器 2.6リットル。
パッキン及びロック付きのものを選びましょう。
容器の容量を選ぶ時は、米ぬか重量の2.15倍がちょうどいい目安です。
-
ボウル(大)または底の深い容器
作る手順
作業時間は10~15分ほどです。
-
①大きめのボウル(または底の深い容器)に、米ぬかとEMセラミックスを入れて均一に混ぜます。
-
②さらにEM活性液を数回に分けて加えます(一度に加えてしまうと次の③の作業が大変になります)。
-
ダマをほぐしながら、水分が均一になるように混ぜ合わせます。この工程が一番重要です。
ダマを作らないようにしましょう!
-
④混ぜたものを一つかみギュっと握って固めて、指で押すと割れる程度が水分量の目安です。
-
⑤密閉容器に空気を抜くように押し詰めながら入れ、フタをします。
なるべく空気を入れないようにしましょう! -
⑥温かく、温度変化の少ない場所で保管して発酵させます。
-
-
-
発酵させる期間は45日以上が目安です。発酵した甘酸っぱい香りがしたら、完成です!

品質チェック
①ビン容器(フタで密閉できるもの)に、出来上がったEMボカシⅠ型 10gと水 100mlを入れ、フタを閉めて約3分間よく振って混ぜます。
②上澄み液のpHを測ります。pH5.0以下ならOK!
※pH試験紙がない場合は、①の後にしっかりフタを閉まっているか確認して、室内で1週間保管。1週間後にニオイを嗅いで、不快なニオイがしなければ問題ありません。
②上澄み液のpHを測ります。pH5.0以下ならOK!
※pH試験紙がない場合は、①の後にしっかりフタを閉まっているか確認して、室内で1週間保管。1週間後にニオイを嗅いで、不快なニオイがしなければ問題ありません。
よくある質問
-
- EMボカシをつくる際に、EM1の代わりに、EM活性液や米のとぎ汁EM発酵液を使用できますか?
- 使用することができます。その際は、水で薄めず、EM1+水の量を全てEM活性液または米のとぎ汁EM発酵液にして作ってください。 全量をEM活性液または米のとぎ汁EM発酵液にする場合は、EM活性液や米のとぎ汁EM発酵液が高品質(pHが3.5以下)であることが前提条件になります。
-
- EMボカシを作成するときの温度条件を教えてください。
- EMボカシを作成する時は、EM活性液を培養するときと同様に温度管理によってEMが働きやすい条件をつくることは重要なポイントです。具体的には、培養初期に25℃~35℃くらいの温度条件が保てれば、発酵期間の短縮と品質の向上が期待できます。
-
- EMボカシ作りで、糖蜜の代わりに砂糖と塩を使うことはできますか?
- 作ることは可能ですが、品質が安定したEMボカシを作るために糖蜜のご使用をお勧めします。
-
- EMボカシに使用期限はありますか?
- 期限は特にありませんが、密閉して空気に触れないように保管すれば、カビが生えずに長く保管できます。この場合、長く置けば置くほど品質は高まります。EMボカシにカビが生えたり腐敗臭がしたら、使わずに畑の隅に埋めてください。また、できあがったEMボカシを乾燥させることで、長期間の保管ができます。
今回使った商品