- #EMと共に生きる人々
日本一の産地で自分にしかできないれんこん作り
できるだけ自然に近い形で、れんこんの栽培を続けている武井れんこん農園。
武井さんのれんこんにかける真剣な想いをお伺いしました。
茨城県土浦市 武井れんこん農園 武井利明さん
できるだけ自然に近い形で栽培しています
20年ほど前までは農薬や化学肥料について深く考えずにれんこんの栽培を行っていました。一般市場にほとんどの収穫物を出荷して、お金を多くもらうことが農家としての成功だと考えていました。
今のような有機栽培を考えるようになったきっかけは、前の女房が48歳の時に病気で亡くなったことです。
女房は食品と自然治癒力を使って治そうと様々なところに通いながら闘病生活を送っていました。どうして、ずっと健康だった女房がいきなり命を落とすような病気になったのかを考えました。
その時に人間の体は「水と食べ物と心」で出来ていることに気付いたんです。体が自然に近い形で自然と調和しているならば、ほとんどの人は病気にならなくて済むんじゃないかと思ったので、農薬とか化学肥料に気を付けてれんこんを栽培しています。
だからといって農薬や化学肥料が悪いとは言いません。それを使っている人には、ご近所さんや仲間がいるから。悪いと言ってしまうと敵を作ってしまう。それにアブラムシなどが発生した際、使わないと自分だけではなく周りの農家さんにも被害を出してしまうから私も少しは農薬を使っています。農薬や化学肥料に限ったことではないんですが、何かを使うのは大変な労力を伴います。使わないと言うのは簡単。
何もしなければいいだけなんだから。女房が亡くなってから19年、そういったできる限り何もしない栽培方法を実践しています。
今のような有機栽培を考えるようになったきっかけは、前の女房が48歳の時に病気で亡くなったことです。
女房は食品と自然治癒力を使って治そうと様々なところに通いながら闘病生活を送っていました。どうして、ずっと健康だった女房がいきなり命を落とすような病気になったのかを考えました。
その時に人間の体は「水と食べ物と心」で出来ていることに気付いたんです。体が自然に近い形で自然と調和しているならば、ほとんどの人は病気にならなくて済むんじゃないかと思ったので、農薬とか化学肥料に気を付けてれんこんを栽培しています。
だからといって農薬や化学肥料が悪いとは言いません。それを使っている人には、ご近所さんや仲間がいるから。悪いと言ってしまうと敵を作ってしまう。それにアブラムシなどが発生した際、使わないと自分だけではなく周りの農家さんにも被害を出してしまうから私も少しは農薬を使っています。農薬や化学肥料に限ったことではないんですが、何かを使うのは大変な労力を伴います。使わないと言うのは簡単。
何もしなければいいだけなんだから。女房が亡くなってから19年、そういったできる限り何もしない栽培方法を実践しています。
ゼロからのスタート。でも不思議と不安はなかった。
そういった自然になるべく近づける考えになり、自分がこの先の農業をどう進んでいこうか悩みました。親の代から組合長もやりましたが、周りの人と考え方が違うし、組織の一員だと、やることはある程度の賛同を得ないと勝手にはできない。それでいろいろ考えたんだけど、最終的に組合を辞めました。
田舎で地域の生産組織を抜けて、一人どうしようという状況になったけど、不思議と不安はありませんでした。ただ最初の3年はEMボカシ肥料を使ってもれんこんがどんどん小さくなり、手伝ってくれていた両親が「情けない」と悲しむほど収穫の量が激減しました。
最初の頃は、これまで投入した化学肥料の成分が土に残っていたので、多少は良かったのでしょう。それが3年目には枯渇して肥料不足に陥ったのかもしれません。「せっかくやってきたんだからもう少しやってみたら?」と言われて栽培を続けていると、5年目には元の大きさまで戻りました。ボカシは有機物だから肥料が効くのが遅い。その効果がようやく出てきたのかもしれません。そんな、EMに力をもらったのか、今の女房とも知り合うことができたんです。EMをやっているおかげで前向きな気持ちになれたんですね。
田舎で地域の生産組織を抜けて、一人どうしようという状況になったけど、不思議と不安はありませんでした。ただ最初の3年はEMボカシ肥料を使ってもれんこんがどんどん小さくなり、手伝ってくれていた両親が「情けない」と悲しむほど収穫の量が激減しました。
最初の頃は、これまで投入した化学肥料の成分が土に残っていたので、多少は良かったのでしょう。それが3年目には枯渇して肥料不足に陥ったのかもしれません。「せっかくやってきたんだからもう少しやってみたら?」と言われて栽培を続けていると、5年目には元の大きさまで戻りました。ボカシは有機物だから肥料が効くのが遅い。その効果がようやく出てきたのかもしれません。そんな、EMに力をもらったのか、今の女房とも知り合うことができたんです。EMをやっているおかげで前向きな気持ちになれたんですね。
人と人とのつながりを実践
組合から抜けた後、自分一人でやっていかないといけなくなった時に支えてくれたのが、今の女房です。初めて自分でれんこんを売りに行った栃木県の益子陶器市で、女房が販売を手伝ってくれて、実家の野菜も一緒に並べました。その時、れんこんが一番先に売り切れた。それで自分の育てるれんこんに自信を持ちました。
基本は個人のお客様で、一部、小売店や飲食店への販売もしていますが、営業をしに行ったことはないんです。お取り引き先の各店も全てうちに来たお客様が紹介してくれています。私がお店で配布しているパンフレットの写真も、アマチュアの方が撮ったもの。載っている料理もフランス料理店の方が作ってくれました。知り合いの皆さんがちょっとずつ手伝ってくれているんです。
時には「こんなのどうですか?」とれんこんのおススメチラシを作ってくれる人もいます。それに2年ほど前から若い農業者の岡野圭輔くんが仕事をしに来てくれています。将来的には跡継ぎになってくれることも期待しています。
そういう人と人とのつながりに本当に助けられているし、私自身もそれを一番大切にして仕事をしています。
基本は個人のお客様で、一部、小売店や飲食店への販売もしていますが、営業をしに行ったことはないんです。お取り引き先の各店も全てうちに来たお客様が紹介してくれています。私がお店で配布しているパンフレットの写真も、アマチュアの方が撮ったもの。載っている料理もフランス料理店の方が作ってくれました。知り合いの皆さんがちょっとずつ手伝ってくれているんです。
時には「こんなのどうですか?」とれんこんのおススメチラシを作ってくれる人もいます。それに2年ほど前から若い農業者の岡野圭輔くんが仕事をしに来てくれています。将来的には跡継ぎになってくれることも期待しています。
そういう人と人とのつながりに本当に助けられているし、私自身もそれを一番大切にして仕事をしています。
本当の意味で安心できる食べ物とは
れんこん農家はれんこんを「作っている」と言われるけど、れんこんの生長の手助けをして、育てているだけ。若い時はそんなことを考えずにお金のためだけに作っていました。今ではあえて意識をしなくてもれんこんのため、人のためで栽培しています。
特別栽培や様々な認証も取ろうと思えば取れるけど、私はあえて取得しません。そうではなく実際に向き合い、心がつながればいいと思っています。認証があるかないかとかじゃなくて、育て方を知ってもらって、信用していただける農業かどうかが大事だと思っています。
特別栽培や様々な認証も取ろうと思えば取れるけど、私はあえて取得しません。そうではなく実際に向き合い、心がつながればいいと思っています。認証があるかないかとかじゃなくて、育て方を知ってもらって、信用していただける農業かどうかが大事だと思っています。
◆武井れんこん農園(茨城県土浦市田村町708)
TEL : 029-804-0485
アクセス:【土浦北ICから】車で約15分 【土浦駅から】土浦駅東口通りから車で約15分
(看板「たっしゃか村直売所 武井れんこん農園」が目印)
WEB :https://takei-renkon.jp/
TEL : 029-804-0485
アクセス:【土浦北ICから】車で約15分 【土浦駅から】土浦駅東口通りから車で約15分
(看板「たっしゃか村直売所 武井れんこん農園」が目印)
WEB :https://takei-renkon.jp/
関連する読みもの
-
有明海の水環境改善のために~EM仲間・行政とも連携~
-
白鳥哲監督の新作、映画『蘇生Ⅱ~愛と微生物~』の製作進行中!
-
菌ちゃん先生こと吉田俊道さんの「いのちを循環させる微生物」のお話
-
プール清掃から児島湖へ続く環境浄化
-
危機をチャンスに。「楽しい!」が生まれる暮らし
-
肥料でつながる茨城農家の輪
-
環境に優しい「地球トイレ」プロジェクト
-
慶応2年創業の酒蔵を改装、地元食材で彩る憩いの時間
-
映画に込められた希望”今、伝えたいこと”がある
-
地域のみんなで協力して大切な景観を守りたい
-
世界初の完全有機農業の州はどうやって誕生したのか?インド シッキム州を取材
-
ご縁と笑顔が広がる地域づくり~EMで結ばれる人たち~
-
環境意識を育てるマレーシア
-
大島を美しい景観の町にしたい! 地域のみんなの協力で続けてきた33年間
-
父から受け継いだ芝桜園に集う人々の笑顔
-
引退したら人生の楽しみがなくなるでしょ。勉強会の参加者と分かち合うEMの楽しみ方
-
魅力はペットの健康を体の外と内から考えたサポート
-
酵母は自家製。夢と楽しさを詰め込んだパン作ってます
-
ゴミゼロで広がるコミュニティ
-
EMを食べて、飲んで、EMの部屋で育った豚「なぽりとん」
-
地域を醸すEMボカシ『発酵職人の部屋』
-
微生物の助けを借りて、私たちの愛が地球を救っていく
-
EMにハマる若い方たちを育てたい。SNSを活用した新しい出会い方。
-
「地球トイレプロジェクト」With「中津川 THE SOLAR BUDOKAN」
-
タイ王国でEM菌を再発見!
-
韓国で拡がるEM菌
-
地元の自然、仲間が集う場所を守りたい
-
長崎県内でつながり高め合う、地域ボランティアの仲間
-
ドイツにおけるEMの価値と役割
-
EMでタケノコ栽培チャレンジ
-
大阪発 EM尽くしのこだわりカフェレストラン
-
人は人へと未来のバトンを渡していく
-
サーフィンの生き方。ありのままの自然を受け止め、全身で感じて本気で楽しむ
-
「清掃」とは暮らしを整えること