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地域を醸すEMボカシ 発酵職人の部屋

岐阜県美濃加茂市にある「太陽の家」は昭和57年に身体障がい者の親御さんが子どもたちを通わせるために建てられた施設です。様々な障がいを持った利用者の皆さんの活動を取材させていただきました。

人と人のつながりを大切に、地域にとっての「太陽」に

社会福祉法人 太陽の会 障がい者福祉サービス事業所 太陽の家[ 岐阜県美濃加茂市 ]

岐阜県美濃加茂市にある「太陽の家」は昭和57年に身体障がい者の親御さんが子どもたちを通わせるために建てられた施設です。様々な障がいを持った利用者の皆さんが毎日いきいきと通っています。

太陽の家での仕事の一つにEMボカシ作りがあります。太陽の家では、ボカシの発酵に木箱を活用しています。木箱の中には湯たんぽを入れて温めて、発酵を促進しています。また熱が逃げないように上に毛布をかけています。この方法で作ると発酵初期の立ち上がりが良いため、乳酸菌が多く雑菌が抑えられた良質なEMボカシになります。また、一年を通して安定して作ることができるそうです。

太陽の家の一番の特徴は、施設の向かいに建っているお店「サンサンショップ」です。店内では太陽の家の利用者さん手作りの花の苗や石けん、地元の野菜などが販売されています。店番も利用者さんがしていて、来店される方との交流の場になっています。また販売を行う一部の石けんは、近隣の方から頂いた廃油を利用して作られています。お客様の中には、お店で売っている野菜や石けんを求めて、県外からも足を運ばれる方もいるそうです。

毎年4月29日には、「たいよう祭り」という大きなイベントを行います。そこでは利用者さんが焼きそばやお団子の屋台の手伝いをしたり、当日限定価格での花の苗の販売を行います。この日はたくさんの方で賑わい、たいよう祭りで太陽の家を初めて訪れる方もいます。新たなお客様との繋がりはその後も続いています。お店での地元野菜の販売やイベントを通して、地域の方との絆と交流を大切にしながら活動をされています。
 
  • 木箱で発酵中のEMボカシ。様々な工夫のおかげで、製造期間は本来の半分の2週間で完成。
  • 手作りの商品が並ぶ温かみのある店内。人気で売り切れの商品もちらほら。
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