• #EMと共に生きる人々

菌ちゃん先生こと吉田俊道さんの「いのちを循環させる微生物」のお話

「生ごみ先生」「菌ちゃん先生」でお馴染みの吉田俊道さんは微生物(菌ちゃん)に心を傾けることが、良い生ごみ堆肥を作るために大切とお話しされています。

NPO法人 大地といのちの会 理事長の吉田俊道さん。
有機農家 吉田俊道さん 【長崎県佐世保市】

「生ごみ先生」と多くの人々から親しみを込めて呼ばれる吉田俊道さんは長崎県佐世保市を拠点に農薬・化学肥料を使わない、自然の力を生かした農業を実践されています。その傍ら、「NPO法人 大地といのちの会」の理事長として、生ごみを発酵させて元気野菜を育てる実践を通して保育園や幼稚園、小学校で子どもたちに食べ物への感謝の心を伝えています。東京、名古屋をはじめ、全国各地を飛び回り講演活動をされ、元気な有機野菜を食べることで人間の体も健康になるとお話される吉田さんに、今回4年ぶりのインタビューをさせていただきました。
吉田さんの菌ちゃんふぁーむ(旧元気野菜園)。畑にある雑草も有効活用(2013年取材時)

世の中に無駄なものはない、活用できていないだけ

世の中に要らないものはないんです。青果市場から生ごみをトラック1台分もらってきて、それにEMボカシを加えて、1カ月間密封して発酵させると、有用な微生物がたっぷりの有機肥料に変わります。発酵がうまくいっていないなと感じたら、天然塩を入れたりします。

生ごみを完璧に密封して嫌気状態(空気がない状態)にして、日和見菌ちゃんを腐敗でなくて発酵状態に働くように促します。すると、生ごみの漬けものができます。

畑では発酵させた生ごみまたは雑草と菌ちゃん(発酵を促す微生物)たちを一緒に投入し、畝に黒マルチをかけて、外部から雑菌が入りにくい状態にします。すると、土壌全体が発酵の方向に働くようになり、土着菌ちゃん、日和見菌ちゃんたちも一緒になって生ごみを発酵分解し、様々な有用な成分を作りだしていきます。そうなると、土はますます完全な発酵状態に近づき、野菜は元気で美味しく育ちます。

雑草だって、もともとカリウムやカルシウムなどのミネラル群が豊富です。それを土にすき込んで、菌ちゃんの力で分解すると、菌ちゃんが生みだす成分により、良質で野菜がよく育つ豊かな土壌に変化します。
菌ちゃんふぁーむ(旧元気野菜園)で収穫した野菜。(2013年取材時)

菌に声をかけると美味しい野菜ができた

本当に美味しい野菜を作るには、菌ちゃんに声をかけることが大事です。人間の本質的な感情は、腸内細菌や、小腸を中心に体全体に分布する基底顆粒細胞が関連しています。菌ちゃんや細胞が連絡取り合って考えているのです。ということは、土の菌ちゃんにも感情があるはずと考えています。

子どもたちや素直な女性の方々のほうが、教えている私よりも美味しい野菜をなぜか作るんですよ。「どうしてだろうか」と思いますよね。私が生ごみ教室で教えた子どもたちは畑で「菌ちゃん、元気かなー、どうしているかなー」と当たり前のように親しみのある声をかけて、心を自然に傾けているんです。「毎日、どうかな?」と気にかけてあげたり、良い言葉かけをしてあげたりするのが、何より大切なんです。

私のような理屈を理解した人よりも、菌ちゃんに対する親近感が湧いた人たちのほうが上手に元気野菜を作るとようやく気づきました。だから、私も今は出張先でも畑のことをよく考えています。帰って畑に行くのが楽しみで仕方がないんです。

そこ捨てるの!? ベジブロススープを作って、いつもの料理をさらに美味しく

吉田さんは野菜の皮、種、根っこなどには生命力が溢れた栄養がたくさん詰まっているため、調理に活用することを提唱されています。野菜は紫外線などから身を守るために作り出した成分「ファイトケミカル」を皮に溜め込んでいます。また根っこや芯などは、これから成長しようとするエネルギーが蓄えられた成長点です。

それらの場所には、人間の力では生み出せない生理活性物質がたくさん含まれています。またベジブロスは野菜の濃厚なエキスのため、料理に活用すると風味が良くなり味の幅が広がります。

栄養豊富な土壌で育った生命力の強い野菜を食べることは、私たちの身体の健やかさに繋がり、活動的な生活が送れるのです。ご家庭でぜひ作ってみませんか?


>>作り方はこちらから

 
取材日:2017年7月26日(SN)
 

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